空間の気配をととのえる—香りという“現代の神具”
空間には、目には見えない「気配」があります。
それは光の加減、空気の温度、かすかな音の振動——
そして何より、香りという名の“静かな風”。
ofumumのルームフレグランスは、そうした目に見えない要素に静かに作用し、
空間の気配を“ととのえる”ために生まれました。
香りを放つために設計されたのは、白く静かな“紙の扇”。
古来、扇は風を起こすための道具であると同時に、
神事や舞において「気」を動かす象徴として用いられてきました。
空気を揺らし、整えるというそのしぐさは、
ひとつの儀式であり、祈りであり、
意識をそっと立ち上げる行為でもあります。
ofumum(オフマム)のルームフレグランスにおいて、香りはただ放たれるだけでなく、
空間そのものの「気配」を変えていくものとして設計されているのです。
香りは目には見えませんが、確かにそこに在るもの。
ofumumが目指しているのは、空間の質を変容させる——
目に見えない、“作用”そのものなのかもしれません。
香りという風を、しなやかに、空間へと送り出す——
音のない儀式のように、香りは空気に溶け、
場の輪郭をやわらかく、やさしく変えてゆきます。
そして、その香りを染み込ませる媒体が「紙」であるということ。
それもまた、深い意味を宿しているのではないでしょうか。
紙は本来、言葉を記すもの。
想いをのせ、記憶をとどめるためのもの。
けれど、この紙には、何も書かれていません。
代わりに、香りが宿ります。
時間の経過とともに、紙は静かに香りをにじませ、
空間へとその余韻をひろげていきます。
——まるで、文字にならなかった祈りが、
香りというかたちで空間に漂っていくかのように。
香りは、一瞬で消えてしまうもののようでいて、
実のところ——それは、記憶を、感情を、空気そのものを静かに変えていきます。
和の気配に、やわらかな艶を宿す「Papier Ylang」。
静けさの中に、芯のある清涼を運ぶ「Cardamom Blossom」。
異なる世界を内に秘めながらも、どちらもまた、空間に風の通り道をつくり、
自分自身をととのえるための——「時間の器」となって、そっと作用してくれるのです。
香りを纏うというよりは、
香りに、空間をそっと預ける——
そんな言葉がふさわしくなる、柔らかく、静かなプロダクト。
忙しない日々の中で、ほんの少し、時間の速度を緩めたいとき。
自分の気配を、自分のために整えたくなるとき。
香りは、目に見えぬ“気配”を整える、もうひとつの祈りのかたち。
日々の合間に、心をととのえる、静かな扉として——
ofumumの香りが、あなたの空間に、やさしい風を起こしますように。
ofumum
Interior Fragance Papier Ylang
Interior Fragance Cardamom Blossom
2025年5月22日発売