Mamajuju -科学が紡ぐ“香りの魔術”-
深く息を吸ったとき、
ふと香りが身体の奥に届く瞬間を感じたことはありませんか?
そこに意味があるわけではなく、言葉も必要ありません。
ただ、香りと自分とのあいだに、何かが整う感覚だけが残ります。
Vyraoが見つめているのは、まさにその“関係性”の力なのかもしれません。
Vyraoが生み出した「Mamajuju(ママジュジュ)」は、そんな目に見えない力を信じ、そして意図的に扱おうとする試みから生まれました。
それは、香水というかたちを借りた、現代のための静かな儀式です。
「Mamajuju」という名前には、すでにどこか魔術的な響きが宿っています。
“juju”とは、アフリカの伝承に登場する呪具や魔力の象徴。
古代のシャーマンたちが薬草や香木を焚き、祈りを捧げたように、私たちも香りという“見えない炎”を身にまとうことで、感情や意識にささやかな変化をもたらそうとしています。
Mamajujuは、まさに「香りのジュジュ(護符)」なのです。
Mamajuju
Grounding & Awareness
ただ香るのではなく、整えるために香る——
そんな香水があるとすれば、それはきっとこの一本のような佇まいをしているでしょう。
ブラックペッパーやナツメグ、サフランの熱が、心の奥に眠る感情をそっと揺さぶります。
その刺激は鋭さではなく、内側から目覚めるような、微かな火。
やがてオリバナムと赤土が深い呼吸を促し、思考のざわめきを静めていきます。
それは、感情と向き合うための静かな余白です。
そしてベースには、サンダルウッドとベチバー。
香りの余韻が内面の波を鎮め、すべてを包み込むように広がっていきます。
この香りの移ろいは、ひとつの感情を起点に始まり、整え、鎮めてゆく——
まさに、肌の上で完結する小さな儀式です。
Mamajujuには、「The Sixth」「Sun Rae」に続き、香料会社IFFが展開する「Science of Wellness(サイエンス・オブ・ウェルネス)」という研究プログラムが用いられています。
香りが脳に与える影響を神経科学の視点から分析し、幸福感、集中力、感情の調律といった目的に沿って構成されているのです。
また、ボトルには「ハーキマーダイヤモンド」と呼ばれるクリスタルが封入され、香りとともに、見えない“何か”を纏う感覚を、より強固なものへと導いてくれます。
Mamajujuは、理性と魔術の融合です。
私たちが長らく「香りの力」と信じてきた曖昧な感覚に、科学という確かな裏付けが与えられた香水。
目に見えないものを通して、感情や思考に静かな変化をもたらす——
Mamajujuは、そんな“香る魔術”の、現代的なかたちなのかもしれません。
香水は、誰かのために纏うものから、
自分を整えるための香りへと進化しています。
Mamajujuは、その変化を象徴する香りです。
朝の身支度のときに。
夕暮れの余白のなかで。
眠る前の静かな呼吸のなかで。
香りを纏うその一瞬は、ただの習慣ではなく、
自分の内側へ静かに立ち返るための、目に見えない儀式かもしれません。
見えないものを信じる力と、見えないものに触れようとする知性。
そのふたつが出会った場所から生まれたMamajujuは、
“今”を生きる私たちにとっての、“見えないお守り”となることでしょう。
Vyrao最新作
Mamajuju
2025年5月17日(土)発売