弾む記憶を纏う──Crush Ballsという旬の選択
旬の果実を手に取るように、香りもまた「今」をまとうことができます。
計算や理由ではなく、直感や衝動に応じて選び取る一滴。
その瞬間こそ、私たちに思いがけない自由を与えてくれるのではないでしょうか。
D.S. & DURGA「Crush Balls」
名を呼んだだけで、胸に鮮烈な響きが走ります。
テニスボールを砕いたときに放たれる、青々とした匂い。
弾む音、
芝に吸い込まれる太陽の熱、
歓声に震えるスタンド。
一瞬の競技の高鳴りが、まるで香りの粒となって立ち上がる。
花や木といった自然を超え、「スポーツの瞬間」を描き出す
それはD.S.&DURGAだけが到達できる異才の領域でしょう。
暦の上では秋。
それでも街には、夏の余熱がまだ柔らかく漂っています。
アスファルトの湿り気、ゆるやかに傾く陽射し。
その季節に寄り添うように、Crush Ballsは爽やかな風を運び込みます。
汗を流した後のシャワーの透明な解放感。
その奥に潜むのは、スポーツが秘める昂揚と遊び心。
秋の衣を重ね着するように、香りの層にひと筋の躍動を添えれば、残暑は祝祭へと姿を変えるのです。
スポーツと香り。
遠いと感じられる二つの領域に、実は同じ力が宿っています。
それは「記憶を刻む力」。
決勝の瞬間、ラケットを握る手の感触やスタンドを包む熱気は、香りとともに身体に刻まれる。
香水もまた、纏ったその時の空気や自分自身を、未来の記憶として呼び覚ます。
Crush Ballsはまさに、「記憶と競技の交差点」に立つ香りなのです。
そして、この秋。
東京ではジャパンオープンが開幕を迎えます。
さらに、車いすテニスで日本人選手が成し遂げた、生涯グランドスラムという偉業。
祝祭の瞬間とともに登場するCrush Ballsは、「旬をまとう喜び」を嗅覚の詩として私たちに伝えてくれることでしょう。
直感に従い、いまを選び取る。
それこそが私たちの提案です。