嗅覚による航海
“バミューダトライアングル”
フロリダ半島の先端、プエルトリコ、バミューダ諸島を結んだ三角形の海域。古くより船や飛行機が消える事故が多発し、地球上どこよりも多く消息不明事件が起きていると言われる場所。現在では謎は解明されつつあるものの、その奇妙な海域は多くの冒険者たちの衝動を駆り立て、20世紀を代表する長編小説「ユリシーズ」やシェークスピアの「テンペスト」など数多く物語の舞台にもなっています。
LIQUIDES IMAGINAIRESの新しいトリロジー『Les Eaux Des Bermudes(バミューダトライアングルの香り)』は、海洋冒険家たちの海への飽くなき探究と恐れに向けて創作されました。
この3つの香りは、危険を伴う航海の神話。また、それらの危険を顧みず出帆する想像上の冒険者たちについてを物語っています。
LES EAUX DES BERMUDES
AN OLFACTORY ODYSSEY/嗅覚による航海
SIRENIS シレニス(人魚)
塩の吹いた岩の上に横たわり、美しい歌声で船乗りたちの行く手を惑わせる、人魚。
波の上を滑る吐息となって香り立つ魅惑のマリンノートは、
魔術的な力へと変化し、アナタの誘惑となるでしょう。
NAVIS ナヴィス
海の香りを含んだ風と、鉛のような太陽の光に晒されながら海を渡る酔いどれ船。
波に愛撫され、水と空気の合間を突き進む船舶。幸せをもたらすと同時に危険でもある海への愛を表現。
それは、荒波へと挑むアナタの道標となってくれます。
ABYSSIS アビシス
奥深く、底知れない海の持つ力。
夜に漂う深海の香りは、高潮や強風よりもなお一層の威力を放ちます。
海で最も恐れられる怪物は、静かに、そして激しく冒険への情熱を目覚めさせるのです。
神聖でミステリアス、魔法のようなパフュームの持つパワ―に着目し、“香水の物質的変化によるマジック〜目に見える液体が揮発し、見えないけれど、たしかにそこに漂う存在感〜”を表現するリキッド・イマジネールの作品たち。
既存のフレグランスという枠にとらわれない、新しいタイプの香水を求めながらも、香水の原点に立ち返り、本質を追及していきます。
彼らの「パフュームの持つパワー」への飽くなき興味と情熱、そして、古代の伝説に現れる英雄たちの持つ「海」へ探究心は通ずるところがあるのでしょう。リキッド・イマジネールが、未知なる領域とも言える「海」をテーマに選択したのは、必然なのかもしれません。五感を研ぎ澄ませ香りを味わうことで、嗅覚による航海へと誘ってくれるのです。
五感にストレートに訴えかける媚薬のトリロジー。
香りの魔法にかけられるのは、信仰心を纏うような感覚。
特にこの「Les Eaux Des Bermudes」は、不思議な浮遊感と共に旅に自己の内面と向き合う旅へと誘います。気持ちを上昇させ、ビューティアイテムとしての機能をも超越する香水の波動は、未知の土地への道標となることでしょう。